注文住宅を考えているなら“二世帯住宅”の、生活費や税金などコスト面のメリットを知っておこう
- 注文住宅
- 2018.06.15
近年、共働きの夫婦が増えているため、子育てや家事をサポートしてくれる親世帯と一緒に暮らす「二世帯住宅」が注目されています。二世帯住宅には子育てを手伝ったり、家事を協力したりする生活面のメリットがあるほか、コスト面のメリットもあります。そこで今回は、生活費や税金のメリットから二世帯住宅について調べてみました。
二世帯住宅のメリット1:生活費のコストをシェアできる
ひとつ目のメリットは、生活費をシェアできることです。ある調査によれば、単世帯よりも二世帯が同居したほうが光熱費を節約できるという結果が出ているほか、キッチンや浴室、洗面などの水まわりをひとつにすれば、電気代や水道代といったランニングコストを削減することもできます。また二世帯の生活を完全に分けず、一緒に食事をとったり日用品をシェアすることで、細かな生活費も削減しやすくなるのです。
しかし、生活費をシェアしあうのであれば、事前にルールをしっかり決めておくことをお勧めします。たとえば光熱費は使用量に関わらず折半するのか、住宅ローンの支払いはどうするのかなど、あらかじめ決めておかなければ思わぬトラブルにつながる可能性があるので、事前に家族間で話し合っておきましょう。
二世帯住宅のメリット2:相続税を節約できる
不動産を相続する場合、相続税がかかります。そこで二世帯住宅の相続税対策として挙げられる「小規模宅地の特例」という制度があります。この制度が適用されれば、330㎡(100坪)以下の住宅であれば土地の評価額が最大80%減額されるという特例です。ただし特例を適用するには「一棟の建物内に二世帯が住んでいる」「土地が親名義」などの条件をクリアする必要があるほか、条件を満たしていない場合は特例対象とならない場合があるため注意してください。
二世帯住宅のメリット3:建築費をシェアできる
3つ目のメリットは建築費を分け合うことができることです。また親世帯が所有している土地に住宅を建てることで、土地代を削減することができるうえ、建築費を折半することで費用を抑えることができるのです。またマイホームを建てた後のメンテナンス・リフォーム費用も、二世代で協力し合って貯蓄することもできます。しかし前項で触れたように、どちらの世帯がどれだけ費用を出すのかを話し合っておかなければ、出費が少ない世帯が気を使って生活しなければならない可能性もあるため注意が必要です。
二世帯住宅は子育てや家事を協力しあえるというメリットのほか、今回紹介したようなコスト面のメリットもあります。これから注文住宅を考えている方は、二世帯住宅も視野に入れてみてはいかがでしょうか?