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注文住宅の基礎知識:一戸建て住宅の建築工法を知ろう

注文住宅
2019.03.04

住まいの構造や工法は外から見ただけではよくわからないため、難しく考えがちですが、工法によって予算や間取りがが異なってくるため、きちんと知っておきたい部分です。また施工業者によって、取り扱っている工法が異なるため、住宅会社選びの基準にもなります。表にあらわれない部分だからこそ、しっかりと理解して快適性やこだわりを実現させましょう。

 

 

木造軸組み工法(在来工法)

木の柱と梁などの部材で骨組みをつくる日本の伝統的工法で、「在来工法」とも呼ばれています。屋根形状や構造上の制約が少なく、間取りやデザインの自由度が高いことが特徴で、和洋どちらのテイストでも対応することができます。また将来、増改築が容易に行えるのも魅力です。
自由度が高い一方で、現場の大工さんの技能によって仕上がりに差が出ることがあります。こうした技量差をフラットにするため、各部材を予め加工するプレカットや接合金物などを採用することで、品質の安定を実現している住宅会社もあります。

 

2×4(ツーバイフォー)工法

軸組み工法が柱や梁などの線で骨組みをつくるのに対して、2×4工法は面(壁)で建物を支える構造となっています。壁や床、天井で構成される2×4工法は、地震などの力をそれぞれの面で分散して受け止めるため、優れた耐震性を備えているほか、気密性、断熱性が高いという特徴があります。
そのほか建物に使用されている部材はサイズや施工方法が厳密に規定されているので、大工さんの技量に影響されずに、品質が安定した家をつくることができるという特徴もあります。また間柱を4インチから6インチや8インチに変えて、壁の厚みを増すことで断熱性能を高めるなど、工法の合理性を活かして住宅性能を高めるケースもよく見られるようになってきました。

 

プレハブ工法

ハウスメーカーなどに代表される工業化住宅です。住宅を構成する主要部分を工場で生産することで、工期の短縮や安定した品質を実現している工法です。使用される部材は品質管理が行き届いているため、現場ではマニュアルに従って施工するため、強度や性能が均一で安定しています。またプレハブ工法は、柱や梁などの構造体を、鉄骨で構成した「鉄骨系」と、木質パネルを組み立てて床・壁・天井を構成する「木質系」、鉄骨の柱と梁によるボックス型ユニットをつくり、現場でクレーンを使って組み立てる「ユニット系」など躯体に使用する素材によって分けられます。

 

鉄筋コンクリート造

工場で生産した鉄筋コンクリートパネルを現場で組み立てていく工法です。耐震性と耐火性に加えて、腐食やシロアリなどの被害の心配がなく、耐久性にも優れています。また遮音性が高く、騒音対策にも強いのが特徴です。

またコンクリートは自由度が高く、型枠次第で様々な形の住宅を造ることができるのも特徴の一つです。しかし他の工法に比べて、「鉄筋組」→「型枠」→「コンクリートの流し込み」→「型枠外し」と住まいを作りまでの工程が多く、時間も手間も必要となるため、コストもふくらんでしまう工法と言えます。

 

住まいは一生に一度の買い物なので、「どの構造が一番強くて長持ちするのか」ということが気になると思いますが、より大切になるのは自分たちの理想の暮らしを実現できるのはどの住まいかをしっかり理解すること。そしてそれに対処してくれる業者やメーカーを見つける事が最も重要かもしれません。完成してしまうと見えなくなる構造だからこそ、建てる前にしっかり知って、家探しに活かしていきましょう。

 

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