住み始めてから後悔しないための、注文住宅でよくある間取りの失敗例
- 注文住宅
- 2018.02.24
注文住宅ではプランニングや打ち合わせの段階で「いいな」と思っていても、いざ住んでみると「ちょっと違うな…」「こうすればよかったな」ということは少なくありません。そこで今回は、やってしまいがちな間取りの失敗例をご紹介します。ぜひ参考にして自分の家づくりに反映してみてください。
室内が丸見えで失敗!住まいのプライバシー性がない
玄関からリビングの奥まで見通せる間取りにしていると、来客の際に丸見えになってしまいます。図面上ではドアなどで遮られていても、その先に見せたくない空間が無いか、プライバシーな空間とパブリックな空間が分けられているかなど、外からの視点も考えた家づくりが大切です。
■外からの視線の失敗例
・玄関に入った時、リビングの扉が開いていると、奥まで見通すことができる
・オープンキッチンのため、急な来客があると散らかりが丸見えになってしまう
・リビングの窓が通りに面しているため、通行人から室内が覗かれてしまう
狭かったり広かったり……部屋の大きさで失敗!
広々リビングに憧れて、間仕切りのない大空間にしたら広すぎて冷暖房効率が悪くなってしまった。洗面・脱衣室を狭くしすぎて収納スペースが確保できないなど、適切な部屋の大きさは難しいものです。仕切りを開け閉めして自由に広さを変えられる工夫があるか、家事がスムーズにできる広さが確保されているか、リアルな暮らしを想像した家づくりを心がけましょう。
■部屋の大きさの失敗例
・LDKを広くしすぎたうえ、間仕切りもつくらなかったため冷暖房の効率が悪い
・玄関を広くしようと思って土間収納のスペースを削ったら、結果玄関にモノがあふれることになってしまった
・洗面脱衣室を狭く作りすぎて収納を確保できず、室内干していると洗濯物であふれてしまう
・居室は寝るだけだと考えて小さくしたら、ベッドだけで部屋が一杯になってしまった
収納で失敗!片づけしにくい住まいになってしまった
収納はありすぎて困るものではないのですが、どんなことに使うのか、何をしまうのかなど、使うシーンを考えておく必要があります。収納したい物のサイズと、収納スペースの奥行きや高さがあっているか、モノを使う場所から収納までの動線が短いかなど、どこに何をしまうのかを考えておきましょう。
■収納の失敗例
・収納の奥行きを深くしすぎて、奥にしまった物を出せなくなってしまった
・ロフト収納や屋根裏収納を設置したが、ハシゴの昇り降りが大変で、あまり使わなくなってしまった
・家族が帰ってきたらリビングに服やカバンを置きっぱなし。玄関にクローゼットをつくればよかった
・階段下収納を作ったが、自分が持っている収納棚とサイズが合わない
配線計画で失敗!コンセントやスイッチが不便or足りない
コンセントや照明のスイッチは、必要な場所に必要な数だけ設置されていなければ役に立ちません。事前に家具・家電をどこに置くかを決めてから、コンセントの配置や数を決めていきましょう。また照明のスイッチは、家に帰ってきた時、出かけるとき、就寝前など、生活シーンに合わせて配置することが大切です。
■配線計画の失敗例
・インターネットのルーター用にコンセントは用意したが、下につけすぎてしまいコードが長くなってしまった
・ミキサーなど調理家電を頻繁に使うので、キッチンカウンターにもコンセントをつけておけばよかった
・ドアを開けると照明スイッチが隠れてしまい、使うたびにイライラ
・コンセントの数は多めにしたが、結局使っていないものがいくつかある
住んでみないと分からなかった、匂いや音で失敗!
匂いや音は目に見えないだけに家づくりで想像しにくいポイントです。LDKに吹き抜けや階段があると、寝室や居室まで料理のにおいが伝わってきてしまいます。また尾とのトラブルでは、2階の廊下が寝室の上に配置されていてバタバタとうるさいなど、住み始めてから発覚する場合もあります。間取りを平面だけでとらえるのではなく、立体的に考えることが大切です。
■匂いと音の失敗例)
・リビング階段があるため、2階居室の扉を開けっ放しにしておくと、キッチンの生活臭が上がってきてしまう
・玄関収納に扉をつけていないため、雨の翌日などは匂いが気になる
・二世帯住宅で同居しているが生活リズムが異なるため、夜に2階の足音が響いてしまう
家づくりはどんなにこだわっても、ひとつふたつは気になる部分が出てきてしまいます。今回挙げたような失敗例を参考にしたり、優先順位を明確にして、自分たち家族の希望を書き出しておくことで、住まいづくりを成功に導きましょう。