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住宅会社の選びかた:住宅工法の基礎知識“プレハブ住宅”ってどんな家?

注文住宅
2020.03.27

 

マイホームを検討されている皆さんは、“プレハブ住宅”という言葉を聞いたことがないでしょうか?“プレハブ”と聞くと、つい仮設住宅などを想像してしまうかもしれませんが、ここで言うプレハブとはプレファブリケーション(Pre-fabrication)の略称で、建物の部材をあらかじめ工場で製造して、それを建築現場で組み立てる住宅工法を指しています。今回は「プレハブ住宅」の種類や特徴についてご紹介していきます。

 

プレハブ住宅の種類と特徴

プレハブ住宅といっても建材の種類によって様々な特徴があり、下記のように木質系、鉄骨系、ユニット系、コンクリート系に分類できます。

 

1.木質系プレハブ住宅
木材や木質系パネルで梁や柱などの主要構造部がつくられているのが、「木質系プレハブ住宅」の特徴です。断熱材が入った木質パネルを工場で生産し、現場で壁・床・天井を組み立てているため、軸組工法に比べて職人の腕に左右されにくく、安定した品質で家づくりを行う事ができます。またパネル工法によって“面”で建物を支える構造になっているため、地震の揺れや台風などの強風にも強さを発揮し、断熱性や気密性能も高い住宅を建てる事ができます。

 

2. 鉄骨系プレハブ住宅
プレハブ住宅のなかでも代表的な工法が「鉄骨系プレハブ住宅」です。構造部分に鉄骨を使用した工法で、柱・梁・筋交いで組み上げていく軸組工法と、外壁パネルを使用したパネル工法があります。鉄骨を使用しているため頑強な構造になるほか、木造のように害虫被害にあう心配がありません。また軽量鉄骨の場合、木材よりも軽いという性質を持っているため、家全体にかかる負担が少なくなるという特徴も持っています。

 

3.ユニット系プレハブ住宅
「ユニット系プレハブ住宅」は、箱形のユニットを工場でつくり、建築現場で組み立てる建築方式です。外壁のほか窓や壁・天井などの内装や住宅設備など、徹底した管理のもと工場内で約8割完成されるため、現場での工程が少なく工期が短いのが特徴です。工場でほぼ組み上げているため品質にばらつきがなく、一定基準を満たした耐震性、耐火性、耐風性に優れた住宅を建てることができます。

 

4.コンクリート系プレハブ住宅
「コンクリート系プレハブ住宅」は鉄筋入りのコンクリートパネルを工場で生産し、現場で組み立てる工法です。コンクリートの持つ性質をいかしているため、耐久性・耐火性が高く、コンクリートの密度が高いため、一般的に遮音性に優れた住宅を建てることができます。また現場でコンクリートの流し込みまでをする通常の工法に比べて、安定した品質と制度を保つことができるとされています。

 

 

プレハブ住宅は一般的な工法と比べて、安定した施工品質や大幅な工期の短縮が期待でき、工事期間中の仮住まい費用など、マイホームにかかわるトータルコストを下げることにもつながります。一方、工法によっては地盤改良の必要があったり、間取りに制限がある可能性もあるため、各工法のメリットとデメリットをしっかりと検討した上で、プレハブ住宅を選択肢に入れて検討してみてはいかがでしょうか。


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