住まいづくりの基礎知識:「ベランダ・バルコニー・テラス」の違いと特長をご紹介
- 住宅基礎知識
- 2018.07.03
皆さんは「ベランダ」「バルコニー」「テラス」の違いについてご存知ですか? これらは家づくりをしていると、よく耳にする言葉ですが、実は違いが分かっていないという方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、「ベランダ」「バルコニー」「テラス」の違いや特徴についてご紹介します。
屋根があり人が出入りできる開口部があるのが「ベランダ」
ベランダの定義は、「屋根がかかっていて」「人が出入りできる」開口部が設けられていることです。一般的に戸建て住宅では、2階部分に設置されたスペースを「ベランダ」と呼ぶことが一般的ですが、日本家屋でよくみられる「縁側」をベランダと呼ぶ場合もあるようです。多くの場合物干しが設置されており、洗濯ものや布団を干すスペースとして使われていますが、外観のデザインとしてのみ採用する場合もあります。
建物から外に張り出した屋根のないスペースが「バルコニー」
ベランダと同様に建物から外に張り出しているスペースのうち、屋根がないものが「バルコニー」と呼ばれます。屋根がないため開放的な空間を楽しめることができ、眺望の良いところでは夜景を楽しんだり、大空の下でバーベキューを楽しんだりと、住まいのなかで屋外スペースを思う存分楽しむことができます。またバルコニーのなかでも、下の階の屋根を利用してつくられたものは「ルーフバルコニー」と呼ばれています。
建物の1階部分に造られる屋外スペースが「テラス」
一般的に「テラス」は建物の一階から直接出入りできる、ウッドデッキやコンクリート、タイルなどでつくられた平らなスペースを指します。屋根をつけることで日影をつくったりすることで、リビングの延長として使ったり、プランターなどを置いて四季の草花を楽しめるガーデンテラスをつくったりと、様々な用途で活用することができるのが特徴です。
今回はベランダ、バルコニー、テラスそれぞれの違いをご紹介しました。このほかにも外観のイメージや装飾品、施工する素材によってイメージが異なるため、できるだけ沢山の施工例を見ながら住まいづくりに取り入れていきましょう。