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土地探しの基礎知識!知っておきたい 物件資料の用語集

土地基礎知識
2017.09.28

 

 

世の中には色んな業界用語・専門用語がありますよね。
私もかつて飲食店でバイトしていた時に「チップがあったので気を付けてね」と言われて、「何を気を付けるんだろう?」と思ってしまった経験があります。この場合のチップは、お皿やグラスの”欠け”のことで、お客様に出すと危ないから気を付けてという意味でした。

 

土地の物件資料も同じように、住まいさがし初心者にとっては分かりづらい用語がたくさんあります。
そこで今回は「知っておきたい 物件資料の用語集」というテーマで、カンタンな解説とともに、物件資料からどんな情報を読み取れば良いのかを紹介します。

まずは聞きかじりでも大丈夫です! ぜひ土地さがしの参考にしてみてください。

 

 


 

 

□土地面積(公簿・実測)
土地面積で重要なのはもちろん広さ・大きさですが、
面積のまえに「公簿」または「実測」のどちらかが書かれていることがあると思います。

 

それぞれの意味ですが、「公簿」は土地登記簿に記載されている土地面積。
「実測」は現地を測量した土地の面積になります。

 

一般的な住宅地では公簿面積も実測面積も同じですが、土地の面積に差が生じる場合があります。

 

なぜ面積が違うのかというと、現在の土地登記制度は明治時代から始まったもので、当時の未熟な測量技術で測られた面積が掲載されているためです。そのため現代の測量技術による実測面積と差が生まれているのです。

 

 

□建ぺい率 容積率
これらは住まいづくりに大きく関わってくるため知っている方も多いかもしれません。

まず「建ぺい率」は、敷地面積に対して建築することができる面積の割合です。
土地面積100㎡、建築面積が50㎡であれば、建ぺい率は50%という事になります。
土地・建物を上空から見下ろした時の割合をイメージすると分かりやすいと思います。

 

対して「容積率」は敷地面積に対する建物の延べ床面積の割合になります。
延べ床面積とは、2階建ての住まいの場合、1階と2階の床の面積の合計を指します。

 

つまり「建ぺい率」 「容積率」を見れば、その土地に対してどれくらいの規模の建物が建てられるかが分かるというわけです。
例えば100㎡の土地で建ぺい率60%、容積率200%の場合、
土地に対して上空から見た建物の面積が60㎡、1階と2階を合わせて100×200%=200 ㎡の住まいを建てることができる、ということになります。

 

 

 

□地目
地目(ちもく)を見ると、土地がどんな状況で、何に使われているのかを知ることができます。

よく見られるのは「宅地」ですが、その他「田」「畑」「山林」なども見かけることがあります。

厳密には細かい決まりがあるのですが、「宅地」であれば家を建てるのに最適な土地なのだと考えて良いと思います。

 

「田」や「畑」であれば、書いてある通り田んぼと畑ということになります。これらを住宅用地として利用したいときには地目変更・農地転用など各種手続きを行う必要があります。

 

 

 

□用途地域
「用途地域」では、そのエリアで建築できる建物の種類と規模を知ることができます。

おおまかに住居・商業・工業の三つにわかれていて、その地域内で建てられる店舗や建物の高さが決められています。

今回はその中でも「住居」で、いくつか例を挙げてみましょう。

 

「第一種低層住居専用地域」

住環境の保護を最優先している地域です。 そのため、建てられる建物の高さが厳しく制限されています。また建築できる施設も図書館・診療所・保育所など、一部以外は認められておらず、住みやすい環境が保たれていると言えます。

 

「第一種中高層住居専用地域」

大学、病院、500㎡以内の店舗等のほか、マンションなどを建てることができる地域です。しかし、あくまでも住宅が目的となるため、日当たりなどが厳しく制限されています。

 

「第一種住居地域」

商業施設の規制がかなり緩和されています。具体的には床面積3,000㎡までの店舗、事務所、ホテルを建てることができるため、住環境と商業施設がバランスよく共存している街がイメージできます。

 

このように用途地域によって周辺の建物の高さや大きさが決まるので、周辺環境をある程度把握することができます。

 

 

 

□セットバック
建築基準法では、建築をする土地は幅4m以上の道路に面していることが定められています。

これは災害時や緊急時に、消防や救急車両がスムーズに通行できるように決められたもので、大体、車二台がすれ違うことができる幅を想像していただければイメージしやすいと思います。
つまり幅に満たない場合は、4mが確保できるよう、道路の中心線から2mの位置まで敷地を後退させる必要があり、これを「セットバック」と言います。

 

物件資料では「セットバック 要」などと書かれていますが、この場合は敷地を後退させないと建物が建てられないという意味になります。
そのため、セットバックが必要な土地は狭い道路に面している環境と推測することができます。

 

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いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したのは一部ですが、物件資料の見かたが分かることで、土地購入で気を付けたいポイントを把握することができます。また周辺の環境はどうなっているのか、どんな住まいが建てられるのかが分かることで、「こんなはずじゃなかった」という失敗も防ぐことができます。

立地や値段などの条件が合う土地を見つけたら、物件資料も読み込んで、その土地のメリットデメリットを把握しておきましょう。


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