住宅購入の基礎知識:住まいのデザインを左右する屋根形状の種類や機能の違いとは?
- 注文住宅
- 2018.07.25
一戸建て住宅の外観デザインを大きく左右するのが”屋根形状”です。色や形、大きさなど様々な種類から選ぶことができるため、デザインはもちろん重要ですが、日差しや風雨から住まいを守るという機能性も大切です。そこで今回は屋根形状をを知って、どのように選ぶべきなのか、考えていきましょう。
・切妻屋根
日本の住まいで最もよく見られるのが、シンプルな三角形が特徴の「切妻(きりづま)屋根」です。シンプルなだけにモダンスタイルや洋風・和風など、どんな外観デザインにもマッチするほか、他の屋根形状と比べて施工費用が比較的リーズナブルな点がメリットになります。また屋根面積を確保しやすいため、太陽光パネル設置にも向いた形状といえます。しかし屋根が東西を向いている場合は、南北向きと比べて発電効率は悪くなります。
・寄棟屋根
屋根面が4方向に広がっている「寄棟屋根」は、どっしりとした見た目で重厚感があるため和風テイストの住まいに採用されるケースが多いようです。また4方向に屋根が伸びているため全方向の日差しを遮ってくれるほか、強風に対して最も強いといわれています。しかし棟部分の形状が複雑なため、そこから雨漏りが発生する可能性があるというデメリットもあるほか、他の屋根形状と比べて傾斜面が多くなるため、屋根自体のコストは高くなりがちです。
・片流れ屋根
三角形のシャープなフォルムが特徴的な「片流れ屋根」は、モダンスタイルの外観で多く採用されています。また屋根面が1方向だけというシンプルな形状のためコスト面も安価で、雨漏りもしにくいというメリットがあります。そのほか太陽光パネルを採用する場合は南面に屋根面を向けられるかが重要なポイントになり、南面を向いた片流れ屋根の場合は効率よく発電することができます。
・陸屋根
「陸屋根」は屋根がフラットな形状をしているため、モダンなスタイルを演出しやすく、四角いフォルムの外観はシャープな印象を与えてくれます。一般的に鉄筋コンクリートで建てられることが多く、屋上スペースを有効に使えるため、ガーデニングスペースやプライバシーを確保した空間をつくることができるのも大きなメリットです。また太陽光パネルを設置する場合は、角度をつける必要があるため、その分コストが必要になるでしょう。
屋根の形状や種類によって住まいの印象は大きく変わり、費用面にも大きく影響します。また太陽光パネルを設置したい場合は、土地の状況や周囲の住宅環境によって発電効率が大きく変わるため注意が必要です。屋根形状を決定するときは、屋根の形やデザイン、メンテナンス性などを十分に理解したうえで、自分たちのマイホームに合った屋根を選びましょう。
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